対面面接では、実際に面接が始まるまでの行動も重要でした。
つまり、
- 交通機関を調べて会社に時間通りに訪問、
- 受付の電話、会議室(応接室)までの態度、
- 面接官が入ってくるときの対応
オンライン面接によって上記の行動自体がなくなりましたが、代わりに 以下の課題が表面化しています。
- カメラ越しになったときの表情はどのように見られるか、
- 自分の声がしっかり聞こえているか、
- 距離があるだけに熱意やアピールがちゃんと伝わるか
では、具体的に対策についてみていきましょう。
- まずオンライン接続する
- 表情がどのように伝わるか
- しゃべり方、表情、動き
- 話す内容
- 質問する
- 接続を切る
1.まずオンライン接続する
面接が始まるまでの行程がなくなったと言っても、インターネットによるオンライン 接続という行為は必要です。
この時に何か手間取ったり、指示されたことがちゃんと出来ていなかったり しないか、はチェックされています。
下記のように様々なオンラインツールがありますが、できれば事前に試す、 難しければネットで調べておく、というのは重要なことです。
- ZOOM、
- MS Teams、
- GoogleMeets
また、企業によっては使用機器をスマートフォンではなく、PC必須とする場合も あります。
その場合はPCカメラやヘッドセットの準備、及び調整も事前に必要です。
2.表情がどのように伝わるか
カメラ越しだと自分のいる部屋の物理的な環境が重要になります。
特に部屋の明るさ、後ろの壁の色、模様などがポイントです。
また、自分の顔色がカメラ越しにどのように映るかも重要で、 照明の位置等に留意する必要があります。
事前に部屋をセッティングして、実際にカメラ越しの顔の映り方を 必ず確認しておきましょう。
3.しゃべり方、表情、動き
同じ空気感の中ではない面接では雰囲気の共有は難しくなります。
良い意味でも悪い意味でも、話す内容がその話し方も含めて評価に 占める割合が高くなります。
話し方ということで言うと、ネットワークの調子やマイクのレベル、 スピーカーのレベルによって話したことがお互い聴こえにくいことも ありえます。
そのため、まずはしっかり、はっきり、そしてゆっくり話すことが より必要です。
また、顔の表情(笑顔)やうなづきなどで、同意しているのか、そう でないのかを分かりやすく伝えることも大切です。
併せて、最小限で問題ありませんが、手振りで意思を伝わりやすく することも相手に安心感を与える要素になります。
4.話す内容
最も重要になるのは、話す内容をまず自分の言葉として話せているか、 です。
原稿丸覚えをしゃべっているように聴こえる内容では高い評価は得られ ません。
書き言葉ではなく話し言葉であると同時に、話している流れが理路整然 としているかもたいへん大事です。
どんなに立派な内容でも、大切なことであっても、その説明が論理的で なければ、結局その内容は信用されることはありません。
まずは、
- 「風が吹けば桶屋が儲かる」的になっていないか、
- 起承転結がはっきりしているか、
- 勝手な先入観で話を構成していないか、
- 同じ話を繰り返していないか、
5.質問事項
面接の最後にはまず間違いなく、何か質問はありませんか、と尋ねられます。
障害者雇用の具体的な実績等を聞くというのも良い質問ですが、せっかく のオンライン面談であれば、実際に仕事をオンラインで行うことの可能性 を聞くのも良いかと思います。
その中で、リモートでも自己管理をしてしっかり仕事ができることを アピールすると、実際にリモートワークにならなくても高評価になる でしょう。
6.最後のあいさつと接続の切り方(タイミング)
オンラインだと接続を切るタイミングが微妙になることがあります。
基本的には先方がなんらか挨拶をされたら、挨拶を返してそのまま向こう 側で接続を切るまで笑顔で待ちましょう。