一般事務の定義や欧米との考え方の違い、今後のトレンドに
ついてはⅠ(前篇)で記述しました。
しかし、次に出てくる課題として、一般事務では処遇、ポジション に限界があり、更に高い給与をもらいたければなんらかの専門性 が必要になる、ということがあります。
一般事務は重要な業務ですし、かならずしも簡単な仕事だけでは ありませんが、一方でそれ自体が利益を生む作業とは言えない面 もあります。
高い給与を受けられるポジションは、やはり売り上げに直結する
仕事か、高い専門性を有することがある程度必要になるのは致
し方ありませんね。
もちろん、ある程度仕事をやってくればそれなりの専門性や、
仕事に対する深い興味が出てきますが、問題はいきなり高い
専門性を持つことはできないため、その勉強をしつつ従来の
一般事務の仕事もしなければならない、という点です。
例えば上司に、私は専門性を高めたいので一般事務の仕事を免除 してください、とは言えないですよね。
最初は自分でプライベートの時間を使ってでもある程度勉強し、 資格等の実績を作りながら、回りの人や最終的には上司にアピール することが重要かと思います。
何も努力せずにいきなり「私はこれがやりたいんです」と言って も逆効果ですが、徐々に実績を作っていけば必ず機会は訪れます ので、そこは我慢して努力していきましょう。
自分の興味があることであれば、積極的に取り組めるのではない でしょうか。
一方で、障害の配慮が受けられるのであれば、一定の処遇を
受けられればそれでもいい、という考え方もあります。
それはそれで何の問題もありませんが、人間は欲望の生き物
ですから、そうは言ってももっと給料が欲しいと考えてしまい ますね。
自分はいったいどうしたいのか、それを常に考えながら、
専門性を高める努力をしておく、というのが最もよい方法
だと思います。
一般事務って何だろう?Ⅰ<