転職活動に当たって、採用時の雇用形態が正社員か契約社員
かは 大きな関心事ですね。
正社員にこだわる方はたくさんいますし、その理由も共通しています。
・契約期間がない(正確には定年まで)ので安心して働ける
・一般社員と同じように(処遇、仕事内容)働ける
というところが主な理由のようです。
では、正社員と契約社員の正確な違いはなんでしょう?
実は法律的な定義はこの両者の言葉にはありません。
法律的には、有期雇用と無期雇用があるだけなんです。
ただし、一般的には正社員は無期雇用ですし、契約社員は有期雇用です。
なので昔は、それぞれ同じものと解釈してもなんら問題はありませんでした。
そもそも会社で働く人は正社員がほとんどだったので、契約社員は一時的に 繁忙期等にいるだけだったんですね。
その後、派遣社員に代表される正社員ではない社員が爆発的に
増え、現在、契約社員も含めた非正規社員と正社員の待遇格差
が 大きな社会問題になっています。
そこで国の制度として新しく、有期雇用の社員を5年を越えて
雇用する 際は無期雇用にしなければならないというルールが
施行され、今年の 4月(2018年)が法律施行後その5年が経過
した時期にあたりました。
つまり、現在契約社員の方も皆さん、入社後5年が経過したら
雇用が 継続されるなら正社員(または無期雇用)になります。
一方で、正社員にしたくない企業が雇用期間が5年になる前に
退職させる、 いわゆる雇い止めが新たな問題となっています。
確かにあからさまにそのような対応を取る不届きな企業が存在
するのは 事実ですが、一方で日本は空前の人手不足、会社に
欠かせない能力のある 人材であれば、ぜひ働いてほしいと
考えているのも事実です。
実際、契約社員やパートを大量に正社員化している企業が
増えています。
また、障がい者の場合であれば、国の定める法定雇用率を
企業が守るため にも、必要な人材には残ってほしいと考えて
います。
上記をまとめると以下のようになります。
・契約社員で雇用されても5年を経過すれば、国の制度として
正社員 (または無期雇用)となります。
・正社員にしたくない企業が雇い止めを起こす可能性はありますが、 人手不足の世の中でそういった企業は一部です。
・結局、会社に必要とされるような人材になることが一番重要です。
では、「会社に必要とされる人材」とはどんな人材なのか?
AIだ、ビッグデータだと言われている今の世の中ですが、現在
存在する 職業(職種)の半分が10年後には無くなるといった
研究結果がある そうです。
私にはとても信じられませんが、自動車が世の中に出てきた
ときに 馬車を操縦する御者という職業が無くなったのは確か
ですし、一方で 自動車の運転手という職業が出てきたのも確かです。
今、持っているスキルを磨きつつ、新しいことにも挑戦する姿勢、
というものが働く人に求められているのではないか、と思います。