転職の最初の難関である書類審査、特に転職初心者にとって「職務経歴書」を作成するのは初めてのはずです。
この難しいステップをクリアするために、きちんと書類作成のポイントをつかみましょう。
「職務経歴書」は転職志願者をふるいにかけるため、採用側から見て非常に重要な材料といえます。
働き始めて間もない第二新卒者などは、「何をどう書いたらいいのかわからない」
「そもそも実績が少ない」という場合もありますが、少しでもアピールにつながる内容はしっかり記載しましょう。
採用側はよほど特徴がなければそんなにじっくりと資料を読み込んでくれるわけではありません。
業務内容だけでなく、具体的な実績やあなたの熱意が伝わるような工夫をした職務経歴書を作成して難関を突破しましょう!

・フォーマットと記載項目

 職務経歴書はフォーマットが決まっていないことが多いですが、最近は「転職サイト」などからダウンロードでき たり、無料でコンサルタントから書き方を診断してもらえる転職サイトもあるので利用するのも一つの手です。
いずれにしても第三者にチェックをしてもらうとよいでしょう。
以下、一般的な記載項目についての注意点です。
①職務経歴
 いつからいつまで、どこの部署・課で、どんな業務に携わってきたかを時系列で記入
②業務内容
 ・在籍した会社について上場か非上場か、業種、従業員数などを記入。わからない場合は会社案内、ホームページなどで確認
 ・業務内容、年月、配属先、職務を見出しとして立てる
 ・文章は横書きで、主語は省略し、箇条書きでできる限り簡潔に記述
 ・どのような実績を残したか(売上、利益、業務改革、コスト削減、顧客満足度の向上など)を可能な限り具体的な数値(概略で可)を用いて表現
③資格取得
 ・仕事に直接関係していなくても、保有している資格は全て取得年順に記入
 ・名称は正式名称を記入
 ・取得を目指して勉強中のものも記入
④得意分野/スキル
 取得した業務知識、アプリケーションの開発スキル、マネジメントスキルなどを記入
⑤自己PR
 自分自身の能力や仕事に対する価値観など、アピールしたい点を記入。また、なぜその会社を志望したのか、その会社に入社し、どのような貢献ができ、自分が成長できるかを記入

・障がいと業務の関係

 持っている障がいと過去の業務との関係も、是非触れておきたい項目です。
例えばある業務を行っていた際に、持っている障がいが業務効率に影響が無いようにどのような工夫をしていたか、
逆にこういった場合についてのみは障がいのために一定の配慮をもらっていた、
等の記述があれば採用側は「なるほど、こうすればこのような障がいがあっても問題なく業務が出来るのか」と納得してもらえるはずです。
また、「この人はこういったことをちゃんと説明できる人だ」という証明にもなるので、非常に有効です。

・チェックポイント

 最後に以下のポイントで、作成した職務経歴書をチェックしてみましょう。
 ・見やすさ(簡潔な表現か)
 ・書き方(口語体になっていないか、体言止めでまとめられているか)
 ・客観性(具体的な数値などで分かりやすく書かれているか)
 ・得意分野、価値観(十分アピールできているか)
 ・独自性(自分らしい自己PRが盛り込まれているか)
 ・ボリューム(A4で1-2枚程度におさまっているか)
 ・用語(社内限定用語、一般的な難しい用語が説明無しに記述されていないか)